発達障害は、生まれつきみられる脳の働き方の違いにより、幼児のうちから行動面や情緒面に特徴がある状態。
法律(発達障害者支援法)での定義では、自閉症、アスペルガー症候群、広汎性発達障害、学習障害、注意欠如多動性障害その他これに類する脳機能の障害であって、その症状が通常低年齢において発現するもの、と規定されています。
わが国では、世界保健機関(WHO)の「ICD-10」(疾病および関連保健問題の国際統計分類)に基づき、法律や行政上で分類しています。
一方で、アメリカ精神医学会による診断基準「DSM-5」もあり、最近の保育士試験ではこちらからの出題が多くみられますわね。
最新の改訂版「DSM-5-TR」では、差別意識や不快感を生まないよう、「障害」ではなく「症」と訳すよう変更されたのが大きなポイントです
ICD-10/発達障害者支援法 (社会モデル) |
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| 広汎性 発達障害 |
自閉症、アスペルガー症候群のほか、レット障害、小児期崩壊性障害、特定不能の広汎性発達障害を含む総称のことです |
| 自閉症 | 次の3つの特徴をもつ障害で、3歳までには何らかの症状がみられます。
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| 学習障害 (LD) |
全般的な知的発達に遅れはないのに、読む、書く、計算するなどの特定の能力を学んだり、行ったりすることに著しい困難がある状態です。 |
| 注意欠陥 多動性障害 (AD/HD) |
注意持続の欠如、もしくはその子の年齢や発達レベルに見合わない多動性や衝動性、あるいはその両方が特徴です。 次の3つの症状が通常7歳以前に現れます。
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| トゥレット 症候群 |
多種類の運動チックと1つ以上の音声チックが1年以上にわたり続く重症なチック障害です。 通常は幼児・児童・思春期に発症し、多くの場合、成人するまでに軽快する方向に向かうとされています。 |
| 吃音 (きつおん) |
一般的には「どもる」ともいわれる話し方の障害、年齢や言語能力に比してなめらかに話すことが困難な状態です。 |
社会的コミュニケーションや他人の気持ちを推察する対人的相互反応に問題があるのが特徴です。(3歳まで)
これらの症状は発達早期に存在していなければならない
不注意、多動ー衝動性の症状が特徴です。
不注意、多動性、衝動性:複数の症状のうち6つ以上が6か月以上持続したことがある
これらの不注意または多動ー衝動性のうちのいくつかが12歳になる前から存在していたことが条件です
学習や学業的技能の使用に困難がある状態です。
困難に対し介入があったとしても、特定の症状(読みの不正確さ・意味の理解しづらさ・綴ることの難しさ・書くことの難しさ・計算の難しさ・数学的推論の難しさ)の少なくとも1つが存在し、少なくとも6か月間持続している。
これらの学習困難は学齢期に始まる
目と手、手と足など、別々に動く機能を1つにして動かす「協調運動」の発達が、生活年齢に比べ明らかに遅い状態です。
これらの機能の遅れが、発達段階早期に始まるのが特徴です。
突発的、急速であり、反復性と非律動性の運動や発生を伴うものです。
| 分類名 | 症状の特徴 | 持続期間 |
|---|---|---|
| トゥレット症 | 多彩な運動チックと、1つ以上の音声チックの両方が現れる | 始まってから 1年以上持続 |
| 持続性(慢性) チック・音声チック症 |
1種類またはそれ以上の運動チック、または音声チックが現れるが、同時には起こらない | |
| 暫定的 チック症 |
1種類またはそれ以上の運動チック、または音声チックが現れる | 始まってから 1年未満 |
| いずれも発症は18歳以前、発達段階早期に始まるのが特徴です。 | ||