12-1感覚機能

感覚機能とは、視覚・聴覚・皮膚覚・味覚・嗅覚のことで、五感ともいいます。これらは胎児期から発達しているものもあります。

感覚 機能のまとめ
視覚 胎児期からを感じ、まばたき反射がみられる。
視力は1歳で1.0程度までになる。
聴覚 胎児期から音に反応する。
生まれてすぐに母親の声を聴き分ける。
皮膚覚 生後すぐから発達。
新生児は特に口唇(こうしん)や舌の感覚が発達している。
味覚・嗅覚 味覚は新生児期から苦みを嫌い、甘みやうまみを好む
生後7〜8か月ごろには好き嫌いが出る。
嗅覚は生後すぐから発達している。
  1. 「胎児期」から始まっている感覚をチェック!
    視覚(光を感じる)と聴覚(音に反応する)胎児期から始まっているということを押さえることが重要ですわ💖
  2. 味覚の「好き嫌い」が出る時期をチェック!
    味覚そのものは新生児期からありますが、食べ物の「好き嫌い」として現れるのは生後7〜8か月ごろ
    離乳食が本格化するこの時期とセットで覚えておいてね。

12-2生理機能の発達

生理機能とは、呼吸・消化・排泄・血液循環・体温調節・代謝など、生きていくための体の働きのことを指します。

呼吸数(回/分)

年齢が低いほど代謝が盛んで活動量も多いため、呼吸数は多くなります。
そのため、1分間の呼吸数は新生児期が一番多く、成長につれて少なくなっていきます。

新生児 乳児 幼児 学童 成人
40-50 30-40 20-30 18-20 15-20

脈拍数(回/分)

1分間における脈拍数についても、呼吸数と同様に新生児期が一番多く、成長につれて少なくなっていきます。

新生児 乳児 幼児 学童 成人
120-150 120-140 80-120 80-90 60-80

循環器系

脈拍にも影響がある循環器系の血液の流れは、胎児期と出生後で大きく変化します
胎児は自力で循環器を機能させられず母体の力を借りますが、出生直後に母体から出ることで自力での循環器が始まります。

時期 循環の仕組み
胎児期 胎児循環 母体の胎盤から臍帯(さいたい)を流れる血液を通し、酸素や栄養素を受け取る
出生後 成人型循環 肺呼吸が可能になり、自分の心臓の力で循環を行う

脳の重量

脳は乳幼児期に著しく発達し、6歳で成人のほぼ90%の重量に達します。

出生時 1歳 3歳 6歳
400g 出生時の2.5倍 成人の約80% 成人の約90%

体温

人は恒温生物であり、体温は一定に保たれていますが、年齢や季節などで多少の影響を受けます。
一般的に体温は朝が低く、活動時などによっても変動します。
子どもは代謝が盛んで活動量が多いため、平熱は成人より高い体温です。
年齢が低いほど環境温度の影響を受けやすいのが特徴です。

対象 平熱の目安
乳幼児 36.8〜37.4°でも正常
成人 36.8〜37.4°でも正常

水の排出量と必要量(mk/kg/日)

人の体からは尿、不感蒸泄(発汗以外の皮膚や呼吸からの水分喪失)によって水分が失われています。
乳児は成人に比べて腎機能が未熟で尿の濃縮力が低いため、脱水症状を起こしやすい性質があります。
そのため成人よりも多い量の水分(体重1kgあたり)を摂取する必要があります。

- 乳児 幼児 学童 成人
不感蒸泄 50 40 30 20
尿量 90 50 40 30
水の生理的必要量 150 100 80 50

血圧

新生児期は、心臓の拍動する力が弱く血管の柔軟性も高いため、血圧は低く、脈圧も小さくなります。
成長に伴って心臓が大きくなるにつれて、血圧は次第に上昇していきます。

mmHg 新生児 乳児 幼児 学童 成人
収縮期血圧 55-85 70-100 90-110 100-120 120
拡張期血圧 30-60 50-65 55-75 60-75 80

睡眠

睡眠は、レム睡眠、浅いノンレム睡眠、深いノンレム睡眠に分けられます。
レム睡眠は新生児では睡眠の約半分を占めますが、成長とともに減少します。
成長ホルモンは深いノンレム睡眠時に分泌されるため、心身の成長には十分な睡眠が欠かせません。