保育現場では、乳幼児の特性を踏まえた「保育所における感染症対策ガイドライン」に基づいた対応が求められます。
| 感染 | ウイルスや細菌等の病原体が、宿主の体内に侵入し、発育または増殖すること |
|---|---|
| 感染症 | 感染の結果、何らかの臨床症状が現れた状態のこと |
| 潜伏期間 | 病原体が体内に侵入してから症状が現れるまでの期間 |
| 乳幼児の 年齢 |
感染症の発生や症状の重さに大きな影響を与える要因となります |
| 感染症成立の 三大要因 |
|
| 感染源への対策 | 病原体の付着や増殖を防ぐ |
|---|---|
| 感染経路への対策 | 経路を断つ |
| 感受性への対策 | 予防接種を受けて感受性のある状態をできる限り早く解消する |
病原体が宿主に伝播するルートには、主に以下の6つがあります。
| 飛沫感染 | くしゃみや咳で飛んだしぶきを吸い込むことでうつります。
|
|---|---|
| 空気感染 (飛沫核感染) |
飛沫の水分が乾いて、もっと小さくなった「芯(飛沫核)」が空気中をふわふわ漂い、それを吸い込んでうつります。
|
| 接触感染 | 直接触れたり、汚れた物に触れたりしてうつります。
|
| 経口感染 |
|
| 血液媒介感染 |
|
| 蚊媒介感染 | 蚊に刺されたことでうつります。
|
麻しん(はしか) |
|
|---|---|
| 特徴 | 口の中に白い斑点のコプリック斑が現れます。 発しんは色素沈着を残して消えるのがポイント。 感染力が極めて強く、ほぼ100%の人が感染する。 空気感染するのが最大の特徴 |
| 潜伏期間 | 8〜12日 |
| 登園の目安 | 解熱後3日を経過していること |
風しん |
|
| 特徴 | 「3日はしか」とも呼ばれ、麻しんよりは症状が軽いことが多い。 全身に紅斑が出ますが、麻しんと違って色素沈着も残さないのが特徴です。 感染力が極めて強く、ほぼ100%の人が感染する。 空気感染するのが最大の特徴 |
| 潜伏期間 | 16〜18日 |
| 登園の目安 | 発しんが消失していること |
水痘(水ぼうそう) |
|
| 特徴 | 麻しんと並んで感染力が非常に強く、空気感染もします。 赤い丘しんから始まり、水疱(水ぶくれ)、最後は痂皮(かさぶた)へと変化します。 色々な段階の発しんが混ざるのが特徴 |
| 潜伏期間 | 14〜16日 |
| 登園の目安 | すべての発しんが痂皮化(かさぶたになる)していること |
流行性耳下腺炎(おたふくかぜ、ムンプス) |
|
| 特徴 | 耳の下やあごの下にある唾液腺が腫れて痛むのが特徴。 唾液腺の腫脹が主な症状で、唾液が出るときに痛みが増します |
| 潜伏期間 | 16〜18日 |
| 登園の目安 | 腫れが現れてから5日経過し、かつ全身状態が良好であること |
咽頭結膜熱(プール熱) |
|
| 特徴 | 夏季に流行しやすく、アデノウイルスが原因。 高熱、のどの痛み、結膜炎(目の充血)が三大症状。 タオルなどの共有は厳禁であることも、現場視点の知識として大切です |
| 潜伏期間 | 2〜14日 |
| 登園の目安 | 主な症状が消えた後、2日を経過していること |
百日咳(ひゃくにちぜき) |
|
|---|---|
| 特徴 | 特有な咳(コンコンと咳き込んだ後に、ヒューと笛を吹くような音で息を吸うもの)が連続して起こります |
| 潜伏期間 | 7〜10日 |
| 登園の目安 | 特有な咳が消失していること、または5日間の適正な抗菌薬による治療が終了していること |
手足口病(てあしくちびょう) |
|
| 特徴 | その名の通り、手・足・口に症状が出るウイルス性の感染症。 口腔粘膜や手足の末端に水疱性発しんが生じます。 口腔内にも水ぶくれができるので、食欲が落ちやすい |
| 潜伏期間 | 3〜6日 |
| 登園の目安 | 発熱や口の中の水疱・潰瘍の影響がなく、普段の食事がとれること |
伝染性紅斑(リンゴ病) |
|
| 特徴 | ほっぺたがリンゴのように赤くなる、可愛らしい名前の病気。 両側頬部に孤立性淡紅色斑丘しん(ふくらみのあるブツブツ)が現れ、それがつながって蝶が羽を広げたような赤い斑(蝶翼状紅斑)になります。 妊婦に感染すると、胎児に影響があるため注意が必要です |
| 潜伏期間 | 4〜14日 |
| 登園の目安 | 全身状態が良いこと。 |
ヘルパンギーナ |
|
| 特徴 | 夏風邪の代表格で、のどの奥に強い痛みが出るのが特徴です。 高熱とのどの痛みから始まり、のどに赤い粘膜しん、次に水疱(水ぶくれ)ができ、やがて潰瘍になります。 高熱は数日続きます |
| 潜伏期間 | 3〜6日 |
| 登園の目安 | 発熱や口の中の影響がなく、普段の食事がとれること |
突発性発しん |
|
| 特徴 | 生後6か月〜2歳によく見られます。 3日間程度の高熱が出て、解熱するとともに紅斑(赤い発しん)が出現するのが最大の特徴ですわ。 お母さんからの移行抗体が消失する乳児期後半以降に感染しやすくなりますわ |
| 潜伏期間 | 9〜10日 |
| 登園の目安 | 発熱や口の中の水疱・潰瘍の影響がなく、普段の食事がとれること |
ウイルス性胃腸炎(ノロウイルス感染症) |
|
|---|---|
| 特徴 | 流行性嘔吐下痢症の原因となります。 患者のエアロゾル化した嘔吐物が乾燥して舞い上がるため、その処理には特別な注意が必要です。 高熱は数日続きます |
| 潜伏期間 | 12〜48時間 |
| 登園の目安 | 嘔吐、下痢等の症状が治まり、普段の食事がとれること |
ウイルス性胃腸炎(ロタウイルス感染症) |
|
| 特徴 | 5歳までにほぼすべての子どもが経験すると言われています。 激しい嘔吐と下痢が起こり、便が白色便になるのが最大の特徴です |
| 潜伏期間 | 1〜3日 |
| 登園の目安 | ノロウイルスと同じく、症状が治まり普段の食事がとれること |
伝染性軟属腫(水いぼ) |
|
| 特徴 | プールの時期に話題になることが多いですが、実はプールの水では感染しません。 1〜5mm程度の、真ん中が少しくぼんだ丘しんができます |
| 潜伏期間 | 2〜7週 |
| 登園の目安 | 特になし。登園禁止にはなりませんが、タオルや浮き輪を介してうつることはあるので、現場での配慮が必要です |
インフルエンザ |
|
| 特徴 | 突然の高熱が出現し、3〜4日続きます |
| 潜伏期間 | 1〜4日 |
| 登園の目安 | 発症した後5日経過し、かつ解熱した後3日経過していること(乳幼児の場合) |
溶連菌感染症(ようれんきんかんせんしょう) |
|
| 特徴 | 喉の痛みや全身の発しんなど、多彩な症状が出るのが特徴です。 舌が苺状に赤く腫れる(苺舌)ほか、全身に鮮紅色の発しんが出ます。 抗菌薬での治療が基本です |
| 潜伏期間 | 2〜5日(とびひの場合は7〜10日) |
| 登園の目安 | 抗菌薬の内服後24〜48時間が経過していること |
マイコプラズマ肺炎 |
|
| 特徴 | 「頑固な咳」が続く、少し厄介な肺炎です。 主な症状は咳で、熱が下がっても咳だけが数週間に及ぶこともあります |
| 潜伏期間 | 2〜3週 |
| 登園の目安 | 発熱や激しい咳が治まっていること |
RSウイルス感染症 |
|
|---|---|
| 特徴 | 乳幼児、特に赤ちゃんが感染すると重症化しやすい呼吸器の病気です。 呼吸器感染症で、生後6か月未満の乳児では重症な呼吸器症状(ゼーゼーするなど)を引き起こし、入院が必要になることもあります |
| 潜伏期間 | 4〜6日 |
| 登園の目安 | 呼吸器症状が消失し、全身状態が良いこと |
新型コロナウイルス感染症 |
|
| 特徴 | 発熱や呼吸器症状のほか、味覚・嗅覚異常など多彩な症状が出ます。 無症状のケースがあるのも特徴です |
| 潜伏期間 | 約5日間(最長14日間) |
| 登園の目安 | 発症した後5日を経過し、かつ症状が軽快した後1日を経過していること |
| 病気名 | 潜伏期間 | 登園の目安 |
|---|---|---|
| 麻しん(はしか) | 8〜12日 | 解熱した後3日を経過してること |
| 風しん(三日はしか) | 16〜18日 | 発しんが消失していること |
| 水痘(みずぼうそう) | 14〜16日 | すべての発疹が痂皮化(かさぶたになること)するまで |
| 流行性耳下腺炎 (おたふくかぜ) |
16〜18日 | 腫れが現れてから5日経過し、かつ全身状態が良好であること |
| 咽頭結膜熱 (プール熱) |
2〜14日 | 主要症状が消退した後2日を経過してから |
| 百日咳 | 7〜10日 | 特有な咳が消失していること、または5日間の適正な抗菌薬による治療が終了していること |
| 手足口病 | 3〜6日 | 発熱や口の中の水疱・潰瘍の影響がなく、普段の食事がとれること |
| 伝染性紅斑(リンゴ病) | 4〜14日 | 全身状態が良いこと |
| ヘルパンギーナ | 3〜6日 | 発熱や口の中の影響がなく、普段の食事がとれること |
| 突発性発しん | 9〜10日 | 発熱や口の中の水疱・潰瘍の影響がなく、普段の食事がとれること |
| ウイルス性胃腸炎 (ノロウイルス感染症) |
12〜48時間 | 嘔吐、下痢等の症状が治まり、普段の食事がとれること |
| ウイルス性胃腸炎 (ロタウイルス感染症) |
1〜3日 | ノロウイルスと同じく、症状が治まり普段の食事がとれること |
| 伝染性軟属腫 (水いぼ) |
2〜7週間 | 特になし。登園禁止にはなりませんが、タオルや浮き輪を介してうつることはあるので、現場での配慮が必要 |
| インフルエンザ | 1〜4日 | 発症した後5日経過し、かつ解熱した後3日経過していること |
| マイコプラズマ肺炎 | 2〜3週間 | 発熱や激しい咳が治まっていること |