21-1発達とは

人の発達には、個体差はありますが、一般的に共通する原則があります。

連続性 発達は途切れることなく次の段階へつながっており、連続性があることです。
例:手を出す動作 → 手のひらで持つ、という順番
順序性 発達には一般的な順番があるということです。
例:首のすわり → お座り → 立つ、という一定のパターン
方向性 身体能力は一定の方向で発達します。
  1. 頭部から尾部への方向性(頭→首→胸→腹→足)
  2. 中心部から末梢部への方向性(肩→腕→手→指)
周期性 シュトラッツが提唱したもので、発達には似た現象や傾向が周期的に現れることを指します。
相互関連性 心と体の発達は、お互いに関連しあって発達していきます。
個人差 基準はあっても、個人によって差が生じるということです。

ポルトマンの分類と人間の特徴

動物学者のポルトマンは、動物の出生時の状態を2つに分類しました。

  • 離巣性:母胎内で十分に発育してから生まれ、すぐに立ち上がれる性質。(例:牛)
  • 就巣性:生まれてもしばらくは巣にとどまり、親を待つ性質。(例:鳥)

人間の特徴

人間は、母胎内で発育して生まれるものの、すぐには立てません。

  • 生理的早産:人間は本来あと1年胎内にいるべき状態(未熟な状態)で生まれてくること。
  • 二次的就巣性(子宮外胎児):生後1年までの乳児の状態のこと。
様々な発達理論
理論名 提唱者 概要
遺伝説
(生得説)
- 発達を左右するのは遺伝であるとする考え方。
成熟説 ゲゼル 適切な時期(レディネス/学習準備性)でないと訓練の意味がない。
環境説 ワトソン 発達を左右するのは環境である。
輻輳説
(ふくそうせつ)
シュテルン 遺伝と環境がそれぞれ独立し、足し算的に働く。
環境閾値説
(いきしせつ)
ジェンセン 特質が現れるには一定の環境が必要。相互作用説の1つ
相互作用説 近年の主流 遺伝と環境が相互に影響し、かけ算的に働く。
  1. 「周期性」ときたら「シュトラッツ」ですわ💖
    ここを別の学者の名前に変えてくる問題は試験の定番ですから、このセットは絶対に離さないでくださいね🌙
  2. 「足し算的」か「かけ算的」かの言葉の違いに注目ですわ💖
    輻輳説(シュテルン)= 足し算
    相互作用説 = かけ算

21-2人の発達段階

区分 年齢
乳児期 0〜1歳ごろ
幼児期 1〜6歳ごろ
学童期 6〜12歳ごろ
  • 体の発達:身体機能・運動機能を内容とするもの。
  • 心の発達:知覚・認知・情緒・言葉・社会性を内容とするもの。