乳児期は、誕生から1歳の誕生日を迎えるまでの、発達が著しい時期です。
身体機能 |
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|---|---|
| 原始反射 | 新生児期にみられる、外からの刺激に対して自分の意思とは関係なく(不随意)反応する反射のことですわ。 神経系の発達が未熟なために起こります。 |
| 随意運動 | 生後4か月以降になると、原始反射などの不随意運動から、自分の意思で体を動かす随意運動へと移行していきます。 |
| 協応動作 | 体の各部分が連携して1つの流れとなることです。(例:「目で見る」「腕を伸ばす」「手でつかむ」という一連の動作) |
原始反射の種類 |
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|---|---|---|
| 種類 | 内容 | |
| 哺乳反射 | 吸啜反射 | (きゅうてつ)口にふれると、乳を吸う動作をする |
| 捕捉反射 | ふれたものを唇と舌でつかまえようとする | |
| 探索反射 | 刺激された方向に頭や口を向けようとする | |
| 把握反射 | 手のひらにふれると、強く握りしめる。 別名:ダーウィン反射、手掌把握反射 |
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| 匍匐反射(ほふく) | うつぶせに寝かせると、はうような動きをする | |
| バビンスキー反射 | 足の裏を刺激すると、指を扇のように開く | |
| 追視反射 | 目の前のゆっくりした動きを目で追う | |
| 緊張性頚反射 | 頭を一方にむけると、むけた側の手足を伸ばし、反対側は曲げる | |
| 自動歩行 (起立)反射 |
足を床につけると、歩くような動きをする | |
| モロー反射 | 急に頭を下げたり大きな音を立てると、手足を伸ばした後、抱きつくように曲げる | |
運動機能の発達には個人差はありますが、試験では「いつ何ができるようになるか」がよく問われます。
この調査は10年に1度実施されるもので、試験では通過率が頻出です。
特に、ほとんどの子どもができるようになる「90%」の通過率が狙われやすいです。
| できること | 90%以上の通過時期 |
|---|---|
| 首のすわり | 4〜5か月未満 |
| ねがえり | 6〜7か月未満 |
| ひとりすわり | 9〜10か月未満 |
| はいはい | 10〜11か月未満 |
| つかまり立ち | 11〜12か月未満 |
| ひとり歩き | 1歳4〜5か月未満 |
この表は、国立成育医療研究センターのマニュアルに基づいた、健診の際の発達の目安として使われるものです。
調査によって時期が多少違うこともあるけれど、おおよその時期を覚えておけば大丈夫です。
| 乳児期の発達のマイルストーン:重要ポイント | |
|---|---|
| 3か月ごろ | 首がすわる、声をだして笑う |
| 4か月ごろ | 両手で体を支える(うつ伏せで頭を上げる)、ガラガラを握る |
| 6か月ごろ | 寝返り、声の方向に振り向く |
| 8か月〜10か月ごろ | 座れる(5秒以上)、つかまり立ち、喃語(なんご)を話す |
| 12か月(1歳)ごろ | バイバイをする、意味なく「パパ」「ママ」と言う |
発達には個人差があり、必ずしも表の通りではありませんが、試験ではこの表の時期から大幅に外れている場合は間違いだと判断する目安になります。
手先の器用さは、大きな運動(粗大運動)と連動しながら、少しずつ繊細になっていきます。
| 発達時期と運動機能の目安 | ||
|---|---|---|
| 乳児期(0歳〜1歳) | ||
| 発達時期 | 粗大運動(大きな動き) | 微細運動(手先の動き) |
| 3〜4か月 | 首がすわる | 手を出して、ものをつかもうとする |
| 4か月 | 支えられれば座れる | 手のひらで、ものをつかむ |
| 6か月 | 寝返りができる、短時間なら1人で座れる | 左右の手で同時にものを持つ |
| 7〜8か月 | ひとりで上手に座ることができる | 熊手形でつかむ、両手でおもちゃを持つ |
| 10か月 | つかまり立ちができる | ー |
| 11か月 | つたい歩きやひとり立ちができる | 親指と人差し指全体でつかむ |
| 幼児期(1歳〜5歳) | ||
| 発達時期 | 粗大運動(大きな動き) | 微細運動(手先の動き) |
| 1歳〜1歳2か月 | 階段をはって上る | 指先だけでつまむ |
| 1歳3〜4か月 | 9割の子どもが歩けるようになる | ー |
| 1歳6〜10か月 | 片手を支えられて階段を上る | 積み木を2〜3個積める、スプーンで食事ができる |
| 2歳 | 両足で跳ぶ、転ばないで走れる | 積み木を4〜6個積める |
| 3歳 | 三輪車に乗れる、ブランコに立って乗れる | ボタンを外す |
| 4歳 | でんぐり返しをする、片足とびができる | はさみを使う |
| 5歳 | スキップする | ー |
心の発達には五感で捉える知覚、それを判断・処理する認知、そして喜怒哀楽などの感情である情緒の3つがあります。
赤ちゃんが何度も同じ動作(手をしゃぶる、首を動かすなど)を繰り返すことを循環反応といいます。
これを繰り返すことで、自分の体や周りの世界について学びます。
生後8か月頃になると、目の前にある物を布で隠しても「そこにある」と理解できるようになります。
これをものの永続性と呼びます。
養育者(お母さんなど)との間に築かれる親密な心の絆のことです。
イギリスのボウルビィが提唱しました。
ボウルビィの愛着行動の4段階 |
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|---|---|---|---|
| 段 | 時期 | 愛着の対象 | 特徴的な行動 |
| 1 | 出生〜 3か月 |
誰でもOK | 相手を識別せず、誰にでも目を向けたり手を伸ばしたりする(定位・信号) |
| 2 | 3〜 6か月 |
特定の数人 | 誰でもいいわけではなく、特定の養育者に対して顕著に反応し始める(定位・信号) |
| 3 | 6か月〜 2,3歳 |
特定の1人 | はっきりと区別がつき、人見知りが起こる。 自ら近づこうとする(発信・動作による接近) |
| 4 | 2,3歳〜 | 特別な他者 | 養育者が目の前にいなくても、相手の意図を推測して安心していられる(認知的接近) |
ボウルビィのの助手を務めたエインズワースが開発した、母親と1歳前後の乳幼児を対象とし、離れたり再会したりした時の反応を見る実験(ストレンジ・シチュエーション法)を調べました。
ストレンジ・シチュエーション法 |
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|---|---|---|---|
| タイプ | 子どもの反応 | 母親の特徴 | |
| 回避型 | 母親を避ける。 目を逸らしたり、よそよそしくしたりする |
子どもに対して、拒否的に振る舞うことが多いです | |
| 安定型 | 離れると泣くけれど、再会すると抱きついて安心できる | 子どもの欲求に適切に応え、穏やかに対応します | |
| アンビ バレント型 |
不安が強く、再会しても怒って叩くなど、混乱が続く | 子どもより、自分の都合に合わせて対応してしまいがちです | |
| 無秩序・ 無方向型 |
お母さんに背を向けて近づくなど、矛盾した動きや無表情が見られる | 精神的に不安定だったり、虐待の可能性が疑われるケースもあります | |
生後7〜8か月頃、知らない人に不安を感じることを人見知りといいます。
これは特定の養育者との間に愛着関係がしっかり築かれた証拠でもあります。
生後3か月頃、人があやすと笑うようになることを社会的微笑といいます。
赤ちゃんの意思に関係なく起こる「生理的微笑」の対義語として覚えましょう。
言葉が出る前、他者とのコミュニケーションとして指さしが始まります。