06-1「子どもの貧困」の現状と要点

日本のような経済大国でも「子どもの貧困」は大きな課題となっています。
その実態を知るための指標が「国民生活基礎調査」による相対的貧困率です。

(%) 2009年 2012年 2015年 2018年 2021年 2025年
和暦 平21 平24 平27 平30 令3 令7
相対的貧困率 16.0 16.1 15.7 15.4 15.4 15.2
子どもの貧困率 15.7 16.3 13.9 13.5 11.5 11.3
大人1人の世帯 50.8 54.6 50.8 48.1 44.5 43.8
大人2人
以上の世帯
12.7 12.4 10.7 10.7 8.6 8.4
所得の中央値
(万円)
250 244 244 253 254 256
貧困線 (万円) 125 122 122 127 127 128

子どもの貧困に関わる法令

子どもの貧困を解決するために、2013年に「子どもの貧困対策の推進に関する」制定され、2024年に新しく生まれ変わった法律がこどもの貧困の解消に向けた対策の推進に関する法律です。
この改正は、国の大きな方針であるこども大綱を踏まえたものになっています。

目的 貧困によって、子どもが適切な養育・教育・医療を受けられなかったり、多様な体験の機会を失ったりすることを防ぐためです。
「日本国憲法」、「児童の権利に関する条約」、「こども基本法」の精神に基づいています
こども(対象) この法律での「こども」とは、心身の発達の過程にある者(こども基本法と同じ定義)を指します
基本
理念
尊重・
利益
子どもの年齢及び発達の程度に応じて、意見が尊重され、最善の利益が優先されること。
権利利益 貧困によって、こどもが持つ本来の権利利益を害されたり、社会から孤立したりすることを深刻な問題です。
現在の貧困を解消するのはもちろんですが、将来の貧困を防ぐことも大きな目的です。
多角的な
支援
貧困対策は、単なるお金の問題だけではありません。
「教育の支援」、「生活の安定」、「保護者への就労の支援」、「経済的支援」などを組み合わせて行います。
これにより、こどもや家族の状況に合わせて、包括的かつ早期に対策を講じる必要があります。
切れ目ない
支援
支援のタイミングは、こどもが生まれる前の妊娠から出産までから始まり、その子がおとなになるまでの成長過程の各段階において、切れ目なく行われなければなりません。
社会的な
取組
こどもの貧困を、単に家族の責任として片付けてはいけません。
背景には様々な社会的な要因があることを理解し、国や地域が社会的な取組として進めていくことが定められています。

子どもの貧困に関わる施策・制度

国は貧困の連鎖を断ち切るために、いくつかの具体的な事業を行っています。

生活困窮者自立支援法に基づく事業

生活保護法による支援

地域での活動(子ども食堂)

子ども食堂は今や全国各地にあり、その形はさまざまです。
困難を抱える子への支援に特化したものもあれば、地域の子ども全員を対象とした交流の場、さらには「地域食堂」として大人や高齢者まで含めた交流拠点を目指すものなど、活動のあり方は多岐にわたっています。

  1. キーワードがどの年齢や調査に基づいているかを直結させましょう💖
    「子どもの貧困」= 18歳未満
    基準となるライン = 貧困線(127万円)
    データの出典 = 国民生活基礎調査
    これらがセットで出てきたら「子どもの貧困」の問題だとすぐにピンとくるようにしてくださいませ🌙
  2. 2024年4月から始まった「進学・就職準備給付金」は、最新の時事問題として狙われやすいですわ💖
    生活保護世帯の子どもたちが社会に出る際の「最初の一歩」を応援するお金ですわね。
    また、子ども食堂が単なる「ごはん屋さん」ではなく「地域共生社会」の実現という大きな目的を背負っていることも覚えてくださいな🌹
  3. 根拠となる法律と事業を正しく結びつけましょう💖
    生活困窮者自立支援法 = 子どもの学習・生活支援事業
    生活保護法 = 大学等への進学支援・進学・就職準備給付金
    これらがセットで出てきたら「子どもの貧困」の問題だとすぐにピンとくるようにしてくださいませ🌙