18-1社会福祉の財政

国や地方公共団体が、私たちに様々なサービスを提供するために、税金などのお金を管理して必要な支払いにあてる活動のことを財政といいます。
この国の収入と支出は、4月から翌年3月までの1年間(会計年度)で計算されるルールになっています。

国の会計は、大きく分けて2つの仕組みで構成されています。
保育士試験では、主に1つ目の知識がよく問われます。
一般会計 国の基本的な活動を行うために、必要な歳入と歳出を管理する中心的な会計のことです
特別会計 国が行う特定の事業や、特定の資金を運用するなどの目的のために、一般会計とは別につくられた独立した会計のことです
歳入 この1年間の国の収入のことです。
所得税、法人税、消費税といった税金や、印紙収入、そして国の借金である公債金などの総金額が含まれます
歳出 歳出とは、国が支払う1年間の支出の総金額のことです。
具体的には、以下のようなものにお金が使われています
  • 私たちの福祉サービスを中心とした社会保障関係費
  • 道路や住宅の整備のために使われる公共事業関係費
  • 地方公共団体の財政を調整するための地方交付税交付金等
  • 国債費(国の借金の返済など)
一般会計の歳出総額である115.5兆円のうち、具体的に何に使われる予定なのかをざっくり分類すると、以下のことが分かります。
  • 国の使い道の中で、もっとも大きな割合を占めているのが社会保障関係費です
  • その割合は、全体の33.1%(38.3兆円)にも上ります

18-2社会保障関係費

社会保障関係費とは、一般会計の歳出(国の支出)に占める、年金、医療、介護、福祉など社会保障にかかる予算のことです。
この内訳を見ると、わが国の社会保障関係費は、年金が第1位がわかります。

18-3社会保障給付費

社会保障給付費とは「医療」「年金」「福祉その他」の社会保障3分野において、税金や社会保険料などを財源とした費用をILO(国際労働機関)の基準によって集計したものです。
つまり、社会保障制度に係る1年間の支出を意味しています。

社会保障給付費の種類(内訳)

医療 医療保険、後期高齢者医療の医療給付、生活保護の医療扶助、労災保険の医療給付、結核・精神その他の公費負担医療など
年金 厚生年金、国民年金等の公的年金、恩給および労災保険の年金給付など
福祉その他 社会福祉サービスや介護対策に係る費用、生活保護の医療扶助以外の各種扶助、児童手当等の各種手当、医療保険の傷病手当金等、労災保険の休業補償給付等、雇用保険の求職者給付など

グラフの推移を見ると、わが国では1990年代から 年金が「医療」を逆転し、第1位となっていることがわかります。

  1. 「社会福祉の財政」にある「一般会計」と「特別会計」の対比ですわ💖
    「一般会計」 = 国の基本的な活動を行うための中心的な会計
    「特別会計」 = 特定の事業や資金を運用するための独立した会計
    言葉の意味をしっかり区別してくださいね🌹
  2. 「社会保障給付費の種類(内訳)」にある「医療」と「福祉その他」の分類のひっかけ対策ですわ💖
    「医療保険の傷病手当金等」の内訳は、 医療ではなく「福祉その他」に分類されます。
    医療の分類を選んでしまうとバツになりますので要注意です🌙
  3. 「社会福祉の財政」にある「歳入」と「歳出」のキーワード直結ですわ💖
    国の1年間の「収入」 = 歳入(所得税・法人税・消費税・公債金など)
    国の1年間の「支出」 = 歳出(社会保障関係費・公共事業関係費など)🌹